2016年09月22日

|最終更新日 : 2016年10月09日|

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スポーツ

青木真也『空気を読んではいけない』を読んだ感想

Content aoki 1

青木真也の「空気を読んではいけない」を購入して読んでみました。
その前に青木真也選手の紹介を少ししておきましょう。

青木真也とは

青木真也は早稲田大学の出身で、もともとは柔道の選手でした。
大学入学と同時に柔道と平行して総合格闘技のトレーニングを始めるのですが、最終的には総合格闘技の道を選択します。
※このあたりの事情も若干書かれています。

プロとして活動するやいなや活躍し始め、僅か数年でトップ選手へと成長し、PRIDEやDREAMといった有名団体と契約するほどになりました。
その後、いくつかの所属団体を変えながらも現在まで、軽量級のトップ選手であり続けています。

何が彼の魅力なのか

ここまでの紹介であれば、ただの選手でしかありません。
この程度の経歴であれば、過去にもそれなりに存在していたはずです。
彼の何がそんなに人を惹きつけるのか?

それは青木選手戦歴を紹介することで説明することができます。

2009年12月31日
Dynamite!! 〜勇気のチカラ2009〜のDREAM vs SRC(戦極)対抗戦

アームロックを極めるが廣田選手がタップアウトしなかったため、右上腕を骨折させ見込み一本勝ち。
本来ならば、折る前までで止めるのが暗黙のルールであるが、彼は骨折させた。
更に、寝転がる廣田選手に対して中指をたてる侮辱行為を連発するなど、大問題に発展し、青木選手が謝罪することになった。

2010年12月31日
Dynamite!! 〜勇気のチカラ2010〜で長島☆自演乙☆雄一郎と対戦。

試合は1ラウンドは寝技無しのキックルール、2ラウンドは総合格闘技ルールの2ラウンド変則ルール。
自身に分が悪い1ラウンドをクリンチや反則すれすれの行為で逃げ回ったあげく、意気揚々と2ラウンドが開始された時にタックルを決めにいこうとして、膝蹴り一発で失神KO負けを喰らってしまった。

2014年12月31日
INOKI BOM-BA-YE 2014で山本勇気と対戦。

ツイスター(IGFの公式記録は変形ネックロック)で一本勝ち。
しかし、その勝利後、リングで倒れている山本勇気に「バーカ」と発言し、キレた山本勇気とトラブルを起こす。
※トップクラスの青木選手と対戦するために無名に近い山本選手が、散々、青木選手を挑発し倒して対戦にごぎつけたという背景はある。

いかがでしたでしょうか?
とにかく、青木選手はその行動一つ一つが行き過ぎ、やり過ぎのオンパレードでぶっ飛んでいるんですね。
「なんでそんなことするんだろう?」と思うことの連続なのですが、その違いが彼の魅力であったりするわけです。
 

読んだ感想

空気を読んではいけない を読んだ感想としてはやはり彼はぶっ飛んでいます。
ただ、少し気になるところがあって、幼少期のことが書かれているのですが、

「青木君が授業の邪魔をするから、みんなで違う教室に行きましょう」

当時の僕はじっとしていられない子供だった。
授業中も椅子に座っていられず、動き回ったり、飛び跳ねたりしていた。

という文面から、彼は発達障害の可能性がかなり高く、おそらくADHDだと思います。
現在でもその症状が強く表われている気がしますが、本編とは異なるのでここまでにしましょう。

第1章「人間関係を始末する」

第1章は彼の人間関係に対する持論が語られています。
簡潔に言えば、友達は要らない、余計な関係は不要、俺は俺、といった様子だが、彼の主張自体は一貫性のあるものだと思います。

ただ、彼のような生き方はなかなかつらい。
誰しも友達に話を聞いてもらいたい時はあるし、群れたい時もあることでしょう。
きっと、彼もそういう思いは持っているとは思いますが、友達のメリットとデメリットを比べた中でデメリットを捨て去る選択をしているのだと思います。

中身を一つ一つ紹介していくとネタバレになってしまうのでやめておきますが、ひとつだけ驚いたことが。
それは、彼のベストバウトがDynamite!! 〜勇気のチカラ2010〜長島☆自演乙☆雄一郎戦と宣言していること。

卑怯な手段を使ったあげく、瞬殺されてしまい全国の笑いものとなってしまったあの対戦。
本来ならば、思い出したくない対戦のはずで、実際、1年くらいはその負けで苦しい思いをしたそうです。
しかし、誰もが知っている「有名な負け」があったおかげで、逆に自身の知名度を高め、価値をつくりあげる礎になってきたといいます。

確かに、好きの反対が無関心であるように、関心を持ってもらわなければ何も始まりません。
大失敗があったとしても、それを糧にするくらいの気概でないと彼のレベルまでには到達できないし、彼のように一線級であり続けていることは難しいのかも知れません。

この本自体はとてもおもしろい作品だと思いますが、一般の人が彼のような生き方をするのはなかなか難しいのが実情です。
仕事にしても何をするにしても協調性が重んじられる現代ですから、彼のように一匹狼で人生を過ごせる環境にいる人はそう多くは無いと思います。

ただ、友人や仕事に対する明確な線引きなど、SNS的な現代的な生き方に悩んでいる人には解決となる「部分」もあるかもしれません。

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