2017年08月31日

|最終更新日 : 2017年08月31日|

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エンターテイメント

NORIKIYO 路傍に添えるを読んだ感想・レビュー

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日本人ラッパーNORIKIYOの「路傍に添える」を読んだ。
ろぼうにそえると読むようで、ここではネタバレになるので書かないが、本の中にその意味が記載されている。

NORIKIYOは現在のジャパニーズラップシーンを牽引しているといっても過言ではないラッパーで、テレビの地上波にこそ乗ることはないが、その道での知名度はかなり高い。

この本はNORIKIYOの歌詞とそれにまつわる自伝で構成されている。
この本を読めば、ある程度NORIKIYOの人となりが見えてくるかもしれない。

いくつかの印象的なエピソードを紹介しよう。

ラッパーでは珍しい事ではないが、彼も昔は相当なワルだったようだ。
※本書内で架空請求や振り込み詐欺的な犯罪にも荷担していたことが実際に記載されている。

それも弁当がつくほどの。
弁当とは執行猶予のことで、シンプルに言えば、もう少しで刑務所行きの犯罪を犯した事があるという事だ。

NORIKIYOの足が悪いのはファンであれば周知の事実だが、その足を痛めたのもその弁当がひとつの要因となっている。

ある時にクラブ内で喧嘩騒ぎを起こしてしまったが、執行猶予中のため警察に捕まるわけにはいかなかった。
※執行猶予中に事件を起こすと刑務所行きになる。

どうにか脱出しようとビルの4階から飛び降りた結果、医者から「一生車椅子を覚悟してください」といわれるほどの大けがを負ってしまう。

奇跡ともいえる回復力で歩行できるまでに回復したが、当時の思いが回想されている。

もうひとつ印象的だったのは、彼のいとこのお兄さんのこと。

幼少期は従兄弟として、いじめられながらもそれなりに遊んでいたお兄さん。
しかし、大きくなるにつれて親戚間の集まりにも顔を出さなくなり、最終的には自殺をして亡くなってしまう。

そのお兄さんに対して自身に何ができたのか?など、様々な思いが吐露されている。
著者の葛藤や繊細さが垣間見える記述で、考えさせられるものがあった。
彼の音楽性にも影響を与えているのだろう。

本の構成として、自身の歌詞を掲載した後に、それに関わるエピソードが少し書かれているため、読みやすい本ではなかった。
ただ、NORIKIYOの情報はほとんど世に出ることがない事を考えると、ファンであるならば、買って損のない本だと言える。

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