2016年05月17日

|最終更新日 : 2016年10月09日|

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エンターテイメント

「透明なゆりかご」が号泣必至で危険な件!

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今、密かに話題になりつつある産婦人科医院 看護師見習い日記「透明なゆりかご~産婦人科医院看護師見習い日記

この漫画は、作者の「沖田×華(おきた ばっか)」さんが高校の看護学科在学時の産婦人科でのアルバイト経験をもとにストーリーが組み立てられています。

「沖田×華(おきた ばっか)」さんは、アスペルガー障害を持ちながらも看護師、風俗嬢、漫画家など極端な職を経験されてきたそうで、数度の整形手術や自殺未遂も経験するなど、波瀾万丈な人生を歩んできたそうです。

読んだ感想

2016年5月の時点で3巻まで発行されているのですが、話題の作品と言うこともあり、全巻を購入して読破してみました。

その感想は・・、まさに一言「ヤバイ!」。

これを読んで、涙無しで読み切ることはおそらく不可能。

読み終えた後は「お母さん・お父さんありがとう」「生まれてきてくれてありがとう」と、何とも言えない感情が溢れ出してきました。

印象的なシーン

まずは、最初に医者との会話でこんな質問を投げかけられます。

「☓華ちゃん、日本の三大死亡原因って何か知ってる?」

☓華ちゃん(作者・主人公)は勉強した教科書どおりに「ガンです」と回答します。
そこで医者は「教科書では正解、でも一番はアウス(人工中絶)だから」と応えた後に中絶手術をするところからこの物語は始まります。
※日本の年間中絶数は約30万。年間出生数は約100万人。2014年。

作者は採用直後から中絶胎児の後処理を専門として任されることになりますが、会話もできない瓶に入った胎児に対するコメントがまた切ない。

「消える命と生まれる命が絶えず交差する場所。」

「ねえ、見える。あれが外の世界だよ。山ばっかだけど綺麗でしょ。」
無駄な事ってわかっていたけど、日の光も見ないで暗いところに入れるのはかわいそうだったから

そしていつものようにお別れを言いながら、棺を持って歩く。
「いつか、またこの世界に戻ってきたら、今度はずっとここにいられますように」
※たくさん赤ちゃんが眠る新生児室を見ながら

その他にも
・再婚相手に性的虐待を受けていた女の子
・出産で死亡してしまった母親
・中学生で出産した女の子。
・子供嫌いの看護師
・母親に捨てられた男の子

など、産婦人科という特殊な環境でしかわかり得ない深みがどのストーリーにも刻み込まれています。

私が思うには、おそらくこの作者も相当な生きづらさを抱えながらもがいてきたのでしょう。
文章の一つ一つ、絵のタッチからそれが伝わってきます。

日常に不満がある人、人間関係がうまくいかない人、何かにつまづいちゃった人に是非読んで欲しい作品。

読めば「生きる意味」「生きる価値」「感謝の気持ち」が溢れ出てくるはず。
深い、突き刺さるような傑作です。

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